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LINING

スーツの着心地のよさを支えている「影の主役」とも言えるものが、裏地に使用されているキュプラ(ベンベルグ®:旭化成株式会社)。
キュプラの裏地を使用することがダーバンのこだわりの一つです。
スーツを購入する際、表地は何を使っているか、縫製はどこか気になることは多いと思いますが、裏地にどんな素材を使っているかに関心を持つ方は少ないのではないでしょうか。
「上質な表地を使用すること」「日本の工場によるこだわりの縫製を守ること」、そして着心地を引き立てるため「裏地にキュプラを使用すること」、ダーバンではこの三つをスーツづくりの大切な要素と考えています。

キュプラは自然由来のコットンリンターを原料とした再生セルロース繊維です。
コットンリンターとは綿花の種子についているうぶ毛のことで、これを旭化成の技術によって糸に生まれ変わらせます。

キュプラは繊維自体に水分を含み、それ自身が呼吸をします。つまりキュプラの裏地が湿気を素早く吸って速やかに外に排出することで、ムレや、ベトつきを抑え、快適な衣服内環境を味わうことができます。またポリエステルなどの合成繊維と違って静電気が起きにくいのも優れた特徴の一つです。
スーツに袖を通したときに感じる滑らかな着心地もまたダーバンのスーツを形づくる重要な要素であるのです。

呼吸する裏地

まとわりつきにくい裏地

さらにキュプラは地球にできるかぎり負担をかけない素材でもあります。これは、この先の時代をよりよく生きていくために決して忘れてはいけないポイントです。
自然から生まれた素材に化学という人のチカラが加わって再生繊維に生まれ変わり、自然の働きによって分解され、最後は土に還るのです。

なめらかな裏地