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世界三大高級毛織物の産地
尾州を知ってる?Vo.2

機屋、紡績、機織、染め、整理紡績、製織、染色、補修、整理加工……。1本の羊毛から生地になるまで。
ダーバンのスーツの背景には、高級毛織物の産地である尾州の伝統的なものづくりがあります。尾州で作られるハイクオリティーな糸や生地は、日本人の体型に寄り添うダーバンのスーツ作りに欠かせない重要なピースです。

職人気質なこだわりが、このエリアの伝統。

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尾州エリアでは「のこぎり屋根」が目に付きます。この屋根の形状は繊維関連工場に多く見られ、その理由は北からの自然光の下で正確に色を判断するため。かつての原風景がいまなお色濃く残されています。

毎シーズン作成している“マス見本”もまた、伝統的なものづくりのひとつ。
マス見本とは、タテ・ヨコでそれぞれ違う色の糸を、マス目状に配列した生地のことです。

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例えば、ぱっと見はネイビーの生地でもタテ・ヨコの糸が異なるだけで印象は一変し、深みやツヤが生まれます。何十パターンもある糸の組み合わせから、ベストなものを選ぶのはなかなか骨が折れる作業ですが、マス見本を見ることで自分たちのイメージを超える絶妙な配色や風合いに出会えることが、これまでに何度もありました。

ダーバンが大切にしている伝統的なものづくり。その背景に触れることで、スーツ選びはもっと面白くなるはずです。

「日本毛織」と糸から作った秋冬オススメ生地。

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ちなみにミルドとは、整理(風合いの仕上げ)工程で行う“洗い込み作業”のこと。ミルド、ハーフミルド、クォーターミルドの段階に分かれていて、洗い込み具合によって仕上がりは大きく異なります。河野さんが「整理工程のクオリティー管理も国内かつ自社一貫だからできるこだわりのひとつ」と話す通り、このスーツには世界基準の品質と、国産ならではのプライドが込められています。

撮影協力:株式会社ソトージェイテック